売上を上げる為に、意図的に塩を強めにするお店も少なくありません。
塩が強いとお酒を飲みたくなるからです。
そんなセオリーを全く無視した
「あれ? ちょっと味薄くない?」
って感じる人もいるかと思うくらいの繊細な塩の使い方。
店内も白を基調に薄い色の無垢を使ったスッキリとしていて、カフェの様なインテリア。
長いカウンターもインパクト十分なオープンキッチンのお店です。
料理だけでなく、サービスにも随所に寺内シェフの繊細で細やかな気遣いを感じます。
レバーの赤ワイン煮込みと牛蒡のピクルス
オーダーした料理が出る前にお店からの付き出しです。
レバーは、しっとりとした食感で、もちろん臭み消しの下処理もバッチリです。
レバー・牛蒡ともに赤ワインの旨味と酸味もしっかりと効いていて、食欲を掻き立ててくれる付き出しの役割をしっかり果たしている一品ですね。
剣先イカの炙り
氷を敷き詰めだお皿で登場で、食材に対する繊細な姿勢を感じますよね?
数種のピクルスに、炙って甘味を引き出した剣先イカ。
エスタラゴンという爽やかで独特の香りの香草で、盛り付けと香りで料理をバランスよくまとめています。
5+特製テリーヌ
寺内シェフの『特製』となれば、オーダーしない訳にはいかない!
「で、何が特製なんですか?」
とシェフに尋ねると。。。
「特製って書いてるだけですw」
といつもの照れ隠しw
これは好みがわかれるとは思いますが、肉々しいテリーヌではなく、フワッとトロける口どけの食感が楽しいテリーヌでした。
写真の中心の黒い粒は『干しブルーベリー』。
干しブドウの様な味で、テリーヌの油分をスッキリさせてくれる良いアクセントですね。
激辛ペペロンチーノ
ニンニクと鷹の爪とオリーブオイルというイタリアンの基本食材だけで構成された、シンプルなパスタ。
シンプルな食材構成だけに、誤魔化しの効かないシビアなパスタ。
正直、ぼくは信頼するシェフのお店でしか、ペペロンチーノはオーダーしません。
期待に胸を膨らませ目の前にお皿が出されると。。。
「ペペロンチーノなのに、なんてオシャレな盛り付け!」
さすがセンス抜群の寺内シェフ!
糸唐辛子、唐辛子のオイル漬け、小笠原産の小粒の激辛唐辛子と何段階にも辛さを調整できるスタイル。
ニンニクオイルを作った時のニンニクもホントに薄いニンニクチップにして添えてくれてます。
辛さの中に甘味を感じるペペロンチーノでした!
また。。。
「辛い! 水。。。」
って思った瞬間には、すでにお水が出ている心配り。
この辺りのサービススタッフの細やかな配慮はさすがですね。
黒毛和牛のカツレツ
断面を見てもわかる様に、絶妙な火入れのカツレツです!
ホントにステーキに揚げ衣が着いているって雰囲気です!
揚げ衣も細かいパン粉で、サックサク!
添えてあるジャガイモのローストもしっかりバターを吸って美味しい!
アクセントのマルサラ酒の甘い香りのソースもイイですよね。
ポルチーニ茸とクレソンのリゾット
最近のイタリアンは、和食の様にご飯物で〆るお店も多くなりましたね~
5+さんもリゾットで〆るスタイルの様です。
ポルチーニ茸の香りが何とも贅沢なリゾット。
クレソンのピリっとした辛味が、チーズでちょっと重たくなった口を爽やかにしてくれます。
と言ってもチーズも、ポルチーニ茸の香り・リゾットの旨味を引き出す為の最小限の量で、出来るだけ軽い仕上がりにされています。
フレンチトースト
「イタリアンなのに、フレンチトースト?」
ってこの違和感でオーダーしましたw
しっかり中心まで卵液がしみ込んでいて、またその卵液の甘味が最小限!
「甘味が足りないんだったら、アイスクリームで補ってよね。」
って伝わってくる甘味です。
そのお皿の中での甘味のバランス感覚、
そして熱々でなく、ほっこりする温かさ。
大満足のデザートでした。
店舗情報
- 5+ (チンクエピュー)
- 定休日 月曜日
- 072-735-7535
- 大阪府箕面市箕面6-1-34 箕面レジデンス 1F