「は?何言ってんの? そんな事、簡単に出来たら苦労しないよ!」
と思う経営者さんは、騙されたと思って読み進めてください。
目次
- 欲しい人材をしっかりイメージ出来ていますか?
- 欲しい人材が納得する条件を提示出来ていますか?
- 欲しい人材に、あなたの会社・お店の魅力をキチンとアピール出来ていますか?
- 最後に
欲しい人材をしっかりイメージ出来ていますか?
ありがたい事に様々な業種のクライアント様とお付き合い出来るのがウェブ屋さんなんですよね。
その様々な会社・お店に打ち合わせなどでお邪魔すると。。。
「誰かイイ人いない?」
とよく尋ねられます。
そこでいつもぼくは。。。
「どんな人が欲しいんですか?
年齢は?
仕事内容は?」
と尋ね返します。
求人活動をして、欲しい人材が得られない会社・お店は、結局。。。
欲しい人材が絞り込めていないんです!
では、どうしたら欲しい人材が絞り込めるのでしょうか?
今回は数十人の新卒採用ではなく、中途採用・極少数の募集という設定で、
ぼくの得意分野の飲食店で店舗所在地が大阪市内の『サービススタッフの求人』を実例に考えて行きましょう!
まず、マーケティング手法で『ペルソナ分析』という方法があります。
ペルソナ分析を話せば長くなりますが、簡単に言うと、
今までは『30代女性』などと言う漠然として広範囲だったターゲットを。。。
- 28歳 女性
- 飲食店勤務歴 5年
- ソムリエ資格取得者
- 希望年収 300万円
- 大阪府堺市 在住
- 駅から徒歩5分の分譲マンションに家族と同居
- 独身
- 趣味
食べ歩き・旅行
など。。。
と一人の人物像を出来るだけリアルにイメージする事によって、その人物の趣味趣向・行動原理からマーケティングしていくという手法が『ペルソナ分析』の概要です。
次に会社・お店にとって、『欲しい人材』の詳細を出来るだけリアルに書き出す所からスタートしてみましょう!
例えば、『ワインに携わる仕事』ひとつとっても。。。
- 単なるワイン好き・ワインに興味がある
- 資格は持っていないが、ワインバーなどでの就業経験がある
- ワインアドバイザーの資格は持っているが、飲食店の実務経験はない
- ソムリエ / シニアソムリエ / マスターソムリエなどの資格を持っている
など様々な人材がイメージ出来ますよね?
ワインに興味のある人とマスターソムリエでは、給料などの待遇に大きな開きが出ますし、
結局どっちつかずの待遇しか求人情報に掲載できず、どちらの人材にも響かないモノになってしまうのです。。。
ですので。。。
先程、ペルソナ分析の例に挙げた女性を、お店側の欲しい人物像として求人内容を考えて行きましょう!
欲しい人材が納得する条件を提示出来ていますか?
よく飲食店などで見かける求人情報で
- 年齢不問
- 仕事内容
調理・サービス - 給料
経験に応じる
という募集内容を見かけます。
この募集内容では、はっきり言って『時価のお寿司屋』に足を踏み入れる様なモノですよね?内容が見えなさ過ぎて不安で問い合わせる気持ちにもなりません!
この『不安』を『安心』に変える作業が求人にも必要だと思います。
これはぼくの主観でもあるのですが。。。
職種を決めた次に働くからには、やはり「最低でもこのくらいの収入が欲しい!」という所から、求人情報を見て行きます。
逆に職種を決めていない人の場合、まず『収入から』という人も少なくはないでしょう。
ですので、『未経験 大歓迎!』と謳っていながら、「給料 応相談」とは、その業界を知らない人にとって、どう感じるでしょうか?
「ぶっちゃけ、いくらもらえるの?」という疑問符が頭の中に現れますよね?
そして、そのお店がミシュランの星獲得や雑誌・メディアを騒がす有名店でお金以外に特殊技術を得れるなど、かなり魅力的でない限り「未経験ですが、いくらもらえますか?」と問い合わせる人は皆無と言ってよいでしょう。
そこで『ペルソナ分析』の登場です!
今回、欲しい人物像は
30歳前後のソムリエ資格取得者のサービススタッフ
希望年収 300万円
これに少し幅を持たせて、募集要項を肉付けしていけば良いのです。
ホテルや企業が運営している飲食店でない個人経営の店舗の場合、正直ボーナスを支払うのは、厳しい現状だと思います。
ですので給料の情報は『希望年収 300万円』÷12カ月=25万円
ここで本当に欲しい人物は『飲食店勤務歴 5年』ですが、5年以下で少し経験不足の人でも、経験を補って余る魅力的で試験的に雇用したい場合も考えて。。。
また今回は求人は、あくまで『ソムリエ資格取得者』ではありますが『シニアソムリエ』もしくは、それに近い人材でも興味を持ってもらえる様にしたいですよね?
その2点を加味して。。。
給料20~30万円と最低と最高のリアルな数字を提示してあげましょう。
それから。。。
- 勤務時間
- ○○~○○
休憩 ○○分 - フレックス勤務
- 週勤務時間 ○○時間
日勤務時間 ○○~○○時間 - 休暇実績
- 年間 ○○日
週休隔週2日(シフト制)
有給休暇 ○○日
有給消化率 ○○% - 社会保険の有無
- 転勤の有無
- 仕事の内容
- スキルアップ出来る環境
- 労働時間
- 人間関係
- 昇給制度
- マスターソムリエの店長が、シニアソムリエ取得のサポートをします!
- 2年勤務でイタリア・フランスにワインの買付に随行できます。
- 社員価格でワインを購入できます。
- 毎月定期的に社内でワインの勉強会を実施しています。
- 取引先の試飲会に優先的に参加できます。
など。。。
毎日、勤務している自分達にとって当たり前の事でも、社外の人間にはわからない事は、キチンと求人情報に記載して不安感を少しでも取り除いていきましょう!
欲しい人材に、あなたの会社・お店の魅力をキチンとアピール出来ていますか?
そもそも人が職を求める時、短期的な雇用を望んでいる人は少ないと思います。
あなたは、どんな理由で今の職場に居ますか?
待遇が100%満足という方は、ほぼいないと思いますが、待遇や状況が納得できるレベルだから働き続けられるのではないですか?
では納得できる待遇や状況とは、どんな事でしょうか?
など。。。
色々とあるとは思います。
実際、少々給料面が納得いかなくても、それを補うモノがあれば、長く働けるのではないでしょうか?
では今回の『ソムリエ資格者』の求人において、どんな事がアピールポイントになるのでしょうか?
例えば。。。
など
これも職場の人間には当たり前の事ですが、外部に人間にはわからない事ではないでしょうか?
そして、『働く人間のモチベーションを上げる職場である。』とアピールできるのはないでしょうか?
また結構おざなりにしがちなんですが、社内・店内の雰囲気が伝わる写真も必要ですね。
やっぱりどんな雰囲気の職場か面接までわからないのは不安ですから。
また出来れば、現在働いているスタッフのインタビューもあった方が更に安心感が増しますよね?
最後に
求人の理想は、いかに短期間・少人数の面接で欲しい人材を確保するか?
そして、その人材が1日でも長く一緒に働いてくれる事。
色々な会社・店舗に出入りさせていただいていますが、発展している元気のイイ会社さん・店舗さんは、やはり働いている人が長続きして元気がイイ!
『友達は自分の鏡』と同じく、
『社員は会社の鏡』だとぼくは思います。
やはりこれからの求人は、待遇面を単語で簡略的にまとめたモノでなく、出来るだけ血の通った求人される人の立場に立った内容を記載するべきだと思います。
2017年現在、有効求人倍率は1.5倍とも言われています。
少し昔の人材を使い捨てしていた様な会社は、これからドンドン社員の離職が続き、いずれ人材不足になるでしょう。
だから尚更、会社・お店が必要としている人材と、働く人材の条件がマッチングする様に細かくリアルに求人を考える時代が来ているのではないでしょうか?
結構な長文、最後までお付き合いありがとうございました!
イメージエスは、御社の求人プロモーションのお手伝いをさせていただきたいと思います。