目次
- はじめに
- 一番大切なコト
- まずよく聞く。
- 勘違いしがちなコト
- もう一つ絶対に勘違いしてはいけないコト
- クライアント様との位置付け
- 最後に
はじめに
あまり偉そうなコトが言える人間ではありませんが、ぼくがフリーランスの商業デザイナーとして一番大切にしているコトを読者の皆さんにお伝えしたいと思って書きました。
具体例がないとナカナカ伝わりにくいトコロもあるかと思いますので。。。
ぼくにとって一番身近でよくある状況でお話していきたいと思います。
- クライアント様 → 飲食店のオーナーさん
- 希望 → 『周年イベント』を告知したい
一番大切なコト
何よりも大切なのは『クライアント様が伝えたいコト』を『クライアント様が伝えたい人』に『クライアント様の意図した通りに伝えるコト』だと思います。
ぼくのお仕事の場合、クライアント様は告知の知識があまりない場合が多いです。
ですのでクライアント様によりわかりやすく、ぼくたちのお仕事について理解していただかなくてはなりません。
まずよく聞く
『周年イベントを告知したい。』
これだけではあまりに漠然としていて何も出来ませんよね?
なのでご依頼いただいたクライアント様に出来うるだけ、色んなお話を伺わなくてはなりません。
- 何を使って?(オフィシャルサイト? SNS? メルマガ? チラシ。。。?)
- どんな人に?どんな人たちに?(男女どっち?両方? 年齢層は? 個人?グループ?会社? 新規開拓?常連さん?)
- イベントの内容は?(どんな催し? どこの場所? いつからいつまで? 価格は? その他注意書きは?)
- 納期は? 告知期間は?
- 予算は?
最低でもこのくらいのコトをクライアント様と共有する必要があると思います。
そして今回は仮にチラシを作るというコトを前提にお話させていただきます。
勘違いしがちなコト
確かに様々な決定権は依頼してくださったクライアント様にあります。
ですが、『すべてクライアント様の言いなりになる。』というのはかなり危険なコトだと思います。
多くの場合、クライアント様は『料理のプロであって、広告マーケティングのプロではない』からです。
デザインとは、『色、配置、書体』などを様々なセオリーに基づいて構築したモノなんです。
- 「何故、この色なのか?」
- 「何故、この配置なのか?」
- 「何故、この書体なのか?」
の様な質問に対して、製作者は、そのデザインについて誰に何を聞かれても理論的に説明出来なければなりません。
そのデザインの中にある線一本でもキチンと説明出来ないというコトは、その線について何も意味をなしていないコトになるからです。
もう一つ絶対に勘違いしてはいけないコト
『チラシはデザイナーのモノではない』というコトです。
「あの人は素人だから全然わかってない。オレの言う通りにしてればイイのに。」って考えてるデザイナーはホントにダメなデザイナーだと思います。
全然わかってなくて当然なんです。
だからぼくたちに仕事を依頼してくださっているんです!
全然わからないトコロから。。。
『このチラシのデザインの内容に対してよく理解してもらう。』
理解してもらえるまで。
これが本当のデザイナーの仕事なんです。
そしてよく理解してもらえないと、クライアント様でもデザイナーでもない本当のこのチラシの主役『チラシを見る人』に『周年イベント』に足を運んでもらうコトは絶対に出来ないと思います。
クライアント様との位置付け
上記のコトを念頭に置くと自然と見えてくる『クライアント様との位置付け』。
確かに仕事をいただいている立場ではありますが、クライアント様とデザイナーは50%50%の関係でないとイイものは作れないとぼくは思います。
どちらも遠慮なく意見をぶつけ合い、話し合い、理解し合う。
その集大成が成果物の『周年イベントチラシ』だと思います。
最後に
「これは違うよ。」と思う方もいらっしゃると思います。
ただこれがぼくのフリーランスの商業デザイナーとしてのスタンスです。
チラシをはじめウェブサイトなどの制作は、業界の人間でないと原価もわかりにくく高く感じる方も少なくないと思います。
安くはない買い物だからこそ、「高い買い物をした。」と思わせては、ぼくたちデザイナーの負けなんです。
「確かに安くはない買い物だったけど、満足してるよ。」と感じてもらえる様にこれからもお仕事していきたいと思いますので、よろしくお願いします。