京都のイタリアンの雄 究極の完璧主義の筒井シェフの一部の隙もないこだわり。
今回も圧巻でした!
夜の京都は、また一段と風情があります。
リストランテ キメラは、八坂神社の隣にたたずむ町屋風の建物。
石畳の通路を通って入店すると。。。
一階は、面積の半分くらいがウェイティングスペースという贅沢な空間の取り方!
2種類のイクラを鏤めた大きな角切りトラ河豚のマリ
蕪のピューレと柚子の香りと共に
夕方に届いたばかりの新鮮なトラフグが、今まで味わった事のないブリブリの食感!
噛むごとにフグの旨味が口の中に広がります!
またイクラとマスの玉子の二つの魚卵の旨味塩気、甘い蕪のピューレのソースが良く絡んでホントに美味しかったです!
オマール海老の軽いグリルとヴァプール
アクセントに芽キャベツのジェラートでひんやり
フランスブルターニュ産のまったく臭みのないオマール海老。
臭みのない新鮮な食材だから、必要以上に仕事をしない!という食材への自信を感じる一皿です。
オマールは、中心がほんのり温かくほんのり生っぽい絶妙な火入れ。
頭の部分はグリルで焼き上げて、香ばしさをアップ。
一番おいしい味噌の部分を食べやすい様にしてくれています。
爪、腹の部分は、蒸してしっとり感を楽しめる様な調理。
海老の甘味が更に楽しめる様に、プチベールやロマネスクなど甘味もあるけど、苦味のある野菜で箸休め。
またお皿の中央の芽キャベツのジェラートの冷たさで温度差も楽しめる料理になっています。
フランス産白アスパラと凝縮牡蠣、ズィベッロ村産最高級クラテッロ
温度玉子とパルミジャーノクレマ
『白アスパラを見ると春の訪れを感じる』って洋食の人間は言います。
そんな春を感じる一皿。
白アスパラ、生ハム、温度玉子、パルミジャーノ。
この時期の定番の組み合わせをキメラ流にアレンジ。
シンプルな料理だけに、それぞれの素材を最高のモノを用意する。
また普通ならばカリカリベーコンで食感のバランスを取る所をカリカリの牡蠣で魚介の旨味をプラスするところがやはり斬新ですよね?
木箱ごと豪快に焼き上げたウニと
鳥取県産紅ズワイ蟹のタリアッテレ
キメラはプレゼン上手なんです。
パスタが出てくる前に、おもむろに木箱まるごとひと箱焼いた香ばしいウニをサービススタッフさんが持ってきてくださいました。
「このウニひと箱だけで、なんぼするの?」
って下世話な事を考えながら、期待感がドンドン膨らみますw
そこで、どんだけ蟹?w
ってくらいのふんだんにカニを盛り込んだパスタが出されます。
そして。。。
「お好きなだけウニをのせてお召し上がりください。」
とサービススタッフさん。
お好きなだけウニをのせれる夢のパスタいただきました!
冬トリュフを散らした塩漬け猪の柔らか煮込みとカルドンチェッロのガルガネッリ
ウニのお次は、『冬トリュフ』。
写真ではわかりにくいですが、ホントの大きくて立派で、香り高いトリュフをパスタが来るまで、楽しませてくれました。
そしてパスタが大きなチーズのお皿で運ばれてきました。そのチーズのお皿の中で、サービススタッフさんが最後のパスタの仕上げをして、提供してくださいます。
塩漬けして旨味の増したイノシシをトロトロに煮込んでいます。美味しいに決まっています!
またフレッシュのイタリア プーリア州特産 高級キノコ カルドンチェッロ茸は、香り・食感・味ともにイタリアの茸の王様『ポルチーニ茸』に負けない存在感。
トリュフ・チーズ・カルドンチェッロと香りのオンパレードでした!
ひとつひとつ、丁寧に巻き上げたガルガネッリもモチモチで美味しかったです。
亀岡産雌牛サーロインの低温ローストとフォアグラ
其れ其れ調理した冬野菜
「このお肉トロけるぅ~!」ってよく言いますよね?
まさしくこのお肉がそれですw
そのトロけるお肉に更にトロける食感の『フォアグラのテリーヌ』。
大きさは小さいですが、存在感はさすがです。
付け合わせのお野菜は、もちろんお野菜ごとに美味しくなる様に調理されていました。
ソースはさっぱり目の赤ワインソース。
それぞれソース無しでも美味しく食べれる塩味でしたので、味を変化させる為のソースですね~
何層にも重なった数種の柑橘類の大人のパフェ
柑橘類のゼリーとチョコレートムース、更にベリーのソース。
その上に金柑のコンポートに他に数種の柑橘類。
甘いながらもさっぱりさせてくれるデザートでした。
ドーナツ状のフィナンシェ、揚げラビオリ、ベリーのマシュマロ
お茶菓子の三種盛りです。
これだけで十分デザートとして成立するクオリティーですよね?w
正直フィナンシェは、食感が嫌いで苦手なんですが、このフィナンシェはホントにしっとりで美味しく作られていました!さすがです!
他に食事の進行具合に合わせてパンも三種類、それぞれ個性を出して提供してくださっていたのですが、余りに美味しくて写真を撮るのを忘れていました。。。
すいません。
ナカナカお高くて気軽に足を運べるお店ではありませんが、必ず驚きと感動を与えてくれるお店ですので、また伺いたいと思います。