久しぶりの身の引き締まる思いの料理人のガチンコを感じるお食事をさせていただいてきました!
大阪の西梅田にある『ワインと中国料理』をコンセプトにしていらっしゃる名店『Chi-Fu(シーフ)』。
噂に違わぬ、名店でした!
今回は、個室に案内していただきました。
席には、主役の食材の紹介のお品書き。
「この食材を使って、どんな料理を出してくれるのか?」
と否応なしに期待が高まります!
まずはシャンパンで!
中国料理であるのに、サービススタッフさんの胸には『ソムリエ』のバッチが!
以前はフレンチでサービスされていた様です。
白菜
白菜をピューレにして、白菜のエキスを餡にした冷菜でスタート。
ウニも贅沢にのっていて、ウニの海の香りと新芽の辛み、白菜の甘味、苦味が口の中で一体化して次の料理を楽しみにしてくれます!
豆
「まぁ春だから豆は旬よね?」
ってどんな料理を出してくれるのか?
と思っていると。。。
シーフさんの定番!
前半のハイライトがやってきました!
「なんじゃこれ?」
と【※参照 優作さん(古いw)】と思わず言ってしまった、スーパープレゼンテーション!
すべて豆をテーマにしたお料理で。。。
春巻き
豆腐を細切りにして生湯葉で巻いた料理
緑豆から出来たデンプン質で固めたテリーヌ
甘辛い田楽味噌が塗ってあります。
脂どおししたインゲン豆を海老のパウダーで和えた和え物
これが一番うまかった!
海老と豆は、やはりベストマッチ!!
雫
写真ではわかりにくいと思いますが、新玉葱の旨味だけを抽出したスープと左の白い物は何と根セロリの細かいかき氷!
あまーい新玉葱に少し青い香りのする根セロリを合わせて食べると、これまた美味しい!
新緑
油と相性の良いフキノトウを天ぷらにして、これまた春を彩る様々な山菜を散りばめています。
木のお皿の上のシートかと思いきや、この深緑のシートは北京ダックを食べる時に包む餅皮(カオヤーピン)に豆を練りこんだ物でした!
シーフさん流の北京ダックだそうです!
スゴイ!
二重の豚
「何が二重?」
って疑問に思っていたら、なんと!
海の豚『河豚』を山の『豚』で包んで揚げてあります!
しかも贅沢にも、その揚げ物の下に敷いてあるソースにもなっているのが、なんと中国料理版の豚の角煮『東坡肉│トンポーロウ』を細かくカットした物です!
それから黒いゼリー状のソースは『黒酢』!
『揚げた豚』と『黒酢』で『黒酢の酢豚』ですよね?
二重とは言わず、何重にも楽しめるスゴく立体的な構成の料理に感激でした!
陳皮牛肉
牛ホホ肉の煮込みをカリっとソテーしたオモシロイ料理。
赤いソースが金時人参のピューレ。
右側の黄色の塊が金柑のコンポート。
こちらも大振りのお肉を食べるのに、飽きさせない色々なソースで楽しませてくれるお料理でした!
伝統と起源
料理のタイトルは、もはや調理法でも食材名でもない!w
まさに想像できませんw
「何を食べさせてくれるのか?」
と期待していると。。。
炭水化物好きなぼくには堪らない『中華ちまき』と『汁ビーフン』!
中華ちまきも、贅沢に大振りのお肉の塊と見るだけでテンションの上がる『ウズラの卵』!
美味しいに決まってます!
汁ビーフンもシーフさんの定番料理らしくて、今回は『あおさ』と『シラス』。
汁ビーフンは、お腹の加減で大盛りも可です。もちろんワタクシは大盛りw
熟成
何が熟成かと言うと。。。
中国料理のお酒の定番の『紹興酒』!
アルコールはとばしてくれていて下層のプリンに合う様に濃厚なカラメルに仕上げてくれています。
熟成しているだけあって甘さにコクがあるけれどもサッパリしつこくなく上品なプリンでした!
酸辣甜
最後まで驚かせて楽しませてくれるシーフさん!
〆のデザートのアイスクリームは唐辛子風味!
アイスだけ食べると「辛い!」w
でも添えてあるそのカスタードやかき氷と一緒に食べると
「あら?不思議!」
甘さの中にちょうど良い辛味があって美味しい!
スゴいバランス感覚のデザートでした!
最後に
サービススタッフさんの何を聞かれても瞬時に返答がくる知識量。
一皿、一皿の中に色々な変化を持たせてくれる料理。
本当にスゴく勉強になりました。
また訪れたいと思います。
お店の情報
Chi-Fu (シーフ)
TEL:06-6940-0317
大阪府大阪市北区西天満4-4-8 1F
コメント